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ちぃ

ゴミの中から見つかったパソコン

ちぃ

シリーズのヒロイン。出自が謎に包まれた「ちょびっツ」

ちょびっツ記憶喪失限られた語彙

ちぃは、雨の降る夜に秀樹が東京の路上のゴミの山の中で見つけたパソコンである。あらかじめインストールされたハードディスクのおかげで電源を入れればすぐに動作するこの世界の他のパソコンたちとは違い、彼女は一切の記憶を持たず、最初はただ一言「ちぃ」としか発することができない。それが彼女の名前になる。歩くこと、話すこと、最も基本的な社会作法を理解することまで、世界を初めて発見する赤ん坊のように、すべてを一から学び直さなければならない。この絶対的な無邪気さと、周囲のあらゆるものへの尽きることのない好奇心が相まって、彼女は秀樹の目にすぐに単なる機械以上の存在となる。秀樹は決して彼女の無防備さにつけ込もうとせず、彼女を家に迎え入れる。シリーズを通じて、ちぃは徐々に自己表現の力を身につけ、ますます複雑な感情を抱くようになり、秀樹の周囲の人々と誠実な絆を結んでいく。しかし当初、過去を思い出せないこと、決して口にできない特定の言葉、時にありふれた状況に対して見せる過剰な反応が、単なる不調のパソコンという以上の、はるかに大きな秘密を彼女が抱えていることを少しずつうかがわせる。彼女は、人間と同じくらい誠実で複雑な愛を抱くことができるとされる伝説のパソコン「ちょびっツ」と結びついた存在であることが明らかになり、この事実は秀樹との関係だけでなく、読者が彼女の本当の姿について抱いていた理解をも大きく揺るがす。見た目の面では、ちぃは灰みがかった金色の長い髪と、両耳を飾る二つのイヤーコンタクトですぐに見分けがつく。強い動揺のひとときには、そこからケーブルが飛び出すこともあり、それはシリーズ全体を通じて最も象徴的なイメージとなっている。

ちぃ