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8巻
最後の選択
最終巻は、シリーズ冒頭から張り巡らされてきたすべての物語の糸を静かに結び直していく。自分の本当の姿とちょびっツの伝説が持つ重さを今や完全に自覚したちぃは、自分自身の未来だけでなく、秀樹の未来をも左右する決断に直面する――自分が本当は何者なのかを完全に理解した上で、それに伴うすべてを引き受けてでも、共に生きていくことを選ぶのか。CLAMPはこの結末を派手などんでん返しとしてではなく、第一ページから投げかけられてきた問い――人を愛するとはどういうことなのか、そしてその愛が成り立つために相手は必ず人間でなければならないのか――に対する論理的な帰結として描くことを選んでいる。脇役たち(みのるとゆずき、新保、弓美)もそれぞれの物語の糸を締めくくり、それぞれのやり方で、パソコンが自分の人生に占める位置との折り合いをつけていく。単なる技術がもたらすおとぎ話には終わらず、この結末はその出発点に内在するほろ苦さを最後まで引き受けている。誠実な愛の約束があっても、人と機械という本質的な違いがどれほど非凡な存在であっても完全に消えることはない。この結末そのものよりもむしろ、この誠実さこそが読者の心を打ち、チョビッツをCLAMPの作品群の中でも、本来の青年誌読者層をはるかに超えて最も語り継がれる作品の一つにしている。